雑文書きが高じて同人ゲームのシナリオライターになった人


小学校、中学校、高校となぜか現代国語や古典、漢文などは勉強しなくてもテストの点数は良く、大学は文系。完全に本の虫の青年だったのですが、そんな私も就職せねばならず、色々と大学の就職説明会などをまわり、ある商社に就職することが出来ました。

しかし仕事柄どうしても数字を扱わなければならず、もともと数字に関してアレルギーを持っている私は売上など、ゼロが沢山ならぶ数字を見るとクラクラしてしまいます。そのうちExcelの関数なども求められるようになり、大変でした。計算ミスをして帳尻が合わずどうしても慣れないなぁと困っていると、知り合いの勤めている会社の社員が、趣味の範囲で同人ゲームのシナリオライターをやっているという話を聞きました。

なるほど、シナリオライターか…。確かに自分は何かを書くことが好きで、さらにそういった書き物は色々とパソコンの中に眠っています。そういう趣味を生かせればと思い、その友人に頼んで件の彼と会うことができました。

あの本が良かったや、あの作者の書き味がたまらないなど話が弾み、瞬く間に時が過ぎました。数日後私にメッセージがきて、今度公開されるPCゲームのシナリオライターのアシスタント、校正の仕事をしてくれないかとのことでした。

二つ返事でOKすると早速概要が。自分のセンスを全面に押し出して完成物を相手に送ると、思いの外それが良かったらしくすぐに制作に移ることができたということです。

私はすぐにそのゲーム会社に転職しました。今では締め切りに追われつつも自分のやりたい仕事ができています。