娘のために改心し求人に応募働く

 

私は、恥ずかしい話ですが離婚をしてしまい娘と離れることになりました。
職場ではそういった「寂しい」と言う感情を封印していたのですが、何もかも私は失い、たまたま見ていたインターネット系の求人に応募しました。

未経験・無知識の中私は立ち向かいました。毎日挫折の連続の中で泣きそうになった時がありました…しかし、携帯に付いている娘の顔を見ると

「ここで変わらないと…自分を変えないと!!」

と思い毎日帰りの電車で自分を励ましていていました。そうした努力がだんだんと職場のみんなもわかってくれだしていて…家族の悩みも相談できるようになりました。

今までの自分ならそういった相談すらできるはずもなかったです。
しかし、今思うのです。

「仕事は一人でしているんじゃない。みんなと繋がっているから仕事ができるんだ」
ということが…そこに技術や知識なんて要らない。求められているのは素直に手をのばすこと。

手を伸ばせばそこに必ず手を差し伸ばしてくれている人がいる。
私はそういったことを娘や妻にできていただろうか…そう悔やみました。

そしてそうした時期が過ぎ、町はイルミネーションで輝くクリスマスの時期になりました。
その時、私はサイト作成用の文章を考えていたのですが…突如そのチームメイトから

「もう帰ってください。あなたにはもっと大事な仕事があるはずです。」

と言われ、帰らされました。そして、チームメイトからサンタクロースの着替えをわたられたのです。

意味は理解出来ました…そして私は急いで娘の元へ向かいました。

ちょうど一年前…テールランプで並んでいたこの街路樹を・・・そこに娘と妻がいることを信じて・・・