学生時代からアルバイトをしてお小遣いを貯めていました。アルバイトの業種はガソリンスタンド、ファーストフード店、料理店など接客業が多かったのですが、成人してからはずっとコンビニに勤めていました。
学生時代から接客業ばかりやっていたのですぐに慣れることができ、転職してから1年後にはシフトマネージャーを任されるようになりました。お客様からの受けもよく、店の売上は安定していました。何の不満もなく3年が経ち、このまま安定した毎日が続くのかと思っていた矢先、ある出来事が起きました。
私の勤めている店は市のオーナー店だったのですが、私の働きぶりを見て新しい店舗の店長になってほしいとのことでした。普通なら快諾するのですが、私としては今の店舗で同じ毎日を送りたいと思っていたので、その人事を素直に認められない自分がいました。
しばらく考えて、高校時代の友人に相談しました。彼は大学のころにテレビ局の求人を見て応募し、今テレビ局でメイクの仕事をしています。
相談した結果、自分が昔好きだったことを思い出してみたらということでした。そして考えてみると、ずっとカメラが趣味で、休みの日にはよく写真を撮ることをしていました。
カメラマン…。確かになりたいのですが、どうやったらなれるのか。
とにかく私はカメラ片手に色々な所へ行き、写真を撮りました。電車を乗り継いだり、新幹線に乗ったり、飛行機に乗ったり。そうやって全国各地をまわって写真を撮りました。そしてその写真を自分のWebサイトにずっと載せ続けていました。
すると自分の写真をWebサイトで見たテレビ局関係者が私にメッセージを送ってきまして、会ってみたいとのことでした。
会って話をすると、私の写真のセンスがいいこと、今人手が足りなく困っていること、すぐにでも働いてほしいとのことでした。
私は二つ返事でOKを出し、すぐに転職することを決めました。
今ではカメラ片手に色々な被写体を撮っています。