私が昔から夢見ていた求人を見つけてしまった…正直に言うといますぐにでも転職をしたい…いや、むしろ「転職」と言えるのであろうか?
転職というよりかは変身が正しいのかもしれない、その求人はマスコットキャラクターの中の人を演じる仕事だ。
なぜこの仕事が夢のある求人かというと、こればかりはあまり言いたくないのだが、言ってしまおう。
新たな自分を見つけることが出来るからだ、自分が自分でなくなる…そんな感覚に襲われるのが非常に心地よい、何を言っているのだ…ただの危ない人だ。
ともかく普段の自分とは違った一面をここぞと言わんばかりに出すことに憧れていた。
早速、仕事をしてみよう。
「ふむふむ、なるほど。」
どうやら動きは激しいようだ、しかし心配はない、動きに関しては自信がある。
飛び跳ねたり動き回ったりくらいは簡単な事だ。
「ん?なんだこれは…語尾に『なっしー!』を付けて喋れ…だと…」
全くもって意味がわからない。
しかも、説明には甲高い声でお願いしますと言われてしまった。
せっかく昔から夢みていた憧れの求人なのに、なんて恥ずかしいことなんだ…。
絶対にやりたくない…そう思いながらこう叫びました。
「こんな仕事に憧れていた自分が恥ずかしいなっしー!!」
何を言ってるんでしょうね?